巻機山

2006年9月23日(土)
天気:
メンバー:T
行程:桜坂駐車場 5:55 …五合目 6:40 …七合目 7:35 …ニセ巻機 8:25 …避難小屋 8:35〜8:50 …御機屋 9:05 …牛ヶ岳(1962m) 9:30〜10:30 …御機屋 10:55 …避難小屋 11:20 …ニセ巻機 11:30 …七合目 12:05 …五合目 12:55 …桜坂駐車場 13:25

桐生を車で午前3時前に出発。塩沢石打ICで関越道を降り、ビールを販売しているコンビニを見つけるのに少し右往左往したが、何とか350ml缶を買い込んで、R291を清水に向かう。夜明け前は濃い霧に包まれていたが、やがて幕を引くように霧が流れて、巻機山の稜線が青空に高々と現われる。今日は良い天気だ。

清水から車で結構な標高を稼いで、5時半頃、桜坂駐車場に到着する。広い駐車スペースも8割方が埋まっていて、遠方のナンバーも多い。さすが百名山。ハイカーさんが準備を整えて次々に出発していく。さて、こちらも準備して出発しますか。駐車場の奥が登山口で、登山届のポストがある。今日の予定のルート「ヌクビ沢→巻機山→井戸尾根」を記入して提出する。

登山口から少し歩くと、ヌクビ沢コースと井戸尾根コースの分岐だ。看板が立てられている。なになに、「ヌクビ沢コース・天狗尾根コースは、雪渓の状況が不安定で危険ですので、入山禁止とします」だって…(@_@;)

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桜坂駐車場

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ヌクビ沢コース・天狗尾根コース分岐
雪渓の状態が悪いため入山禁止

まさか、9月も末になって雪渓の状態が悪いとは。仕方がないので、井戸尾根を登ることにする。最初は樹林の中の緩い登りだが、すぐに井戸尾根末端の急斜面をジグザグに登る。山スキーのウェブ上の記録を見ると「井戸の壁」と呼ばれているところで、雪が積もっているときはどんなになるのかなぁ、と想像してみる。それにしても、今日は涼しいせいもあるが、体調がすこぶる良い。身体が軽いなぁ…

と、ここまで考えてハタと気がつく。2リットルポリタンに水を入れ忘れた!どおりで歩みが軽いはずである。沢コースを歩くからと思って水を入れて来なかったのだ(T_T)。うーむ、困った。手持ちの水分はLサイズのナシ1個と缶ビールだけだ。しかし、九合目の避難小屋まで行けば水場があるし、今日は涼しいから大丈夫だろう、ということで、そのまま進むことにする。

山腹をジグザグに登り切ると尾根の上の五合目に出て、大きなナメ滝を連ねる米子(こめご)沢の眺めが良い。行く手にはニセ巻機のピークが高いが、そこへ至る尾根筋は比較的緩やかだ。

ブナ林の尾根をゆるゆると登って行く。途中、○合目○勺という標識がまめに設置されていて、行程の目安になる。六合目に着くとヌクビ沢側の眺めが開ける。割引(わりめき)岳と天狗尾根にようやく朝日が当たり始めていた。

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五合目から米子沢の展望

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六合目から天狗岩とヌクビ沢の展望
右端に割引岳

六合目からも樹林の中の緩い登りが続くが、森林限界を越えると砂礫地が開けた七合目に到着。ニセ巻機への登りが一望だ。ここで初めて腰を下ろして休憩する。高度が上がって風が冷たいので、Tシャツの上に長袖シャツを着る。虎の子のナシを剥いて食べ、水分を補給する。しかし、今日は涼しくてホント助かる。

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七合目付近からニセ巻機を見上げる

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七合目付近から井戸尾根を見下ろす

ここからは周囲の展望が良い。振り返れば見下ろす井戸尾根の先に清水の集落が小さく見える。南へは朝日岳方面への稜線がピークを連ねて一直線上に延びている。新田次郎の山岳小説の舞台になった縦走路だ。

階段の道を登ってニセ巻機の肩に上がると、米子沢の緩やかな源頭を隔てて、草原に覆われた巻機山の稜線が横たわる光景が眼前に現れ、しばし感動。素晴らしい。

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巻機山から朝日岳方面に連なる稜線

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ニセ巻機付近から米子沢源頭を隔てて
巻機山の頂上稜線

ニセ巻機の緩やかな稜線を周囲の展望を楽しみながら歩く。この先の稜線は避難小屋のある鞍部に下がった後、広い斜面を上がって巻機山の頂上稜線に至る。そこにつけられた一筋の登山道を、ハイカーさんがポツポツと歩いているのが見える。その向こうには、金の字の山容の割引岳が聳えている。

避難小屋に着くと、小屋の前には夕べ泊まったパーティだろうか、大勢の人がいた。小屋は新しく立派だ。中にバイオトイレがあり、ちょっとお借りしたがこれも大変清潔だった(靴を脱いで利用する)。

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ニセ巻機付近から割引岳

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巻機山避難小屋

水を補給するため、小屋の前の草原をポリタンだけを持って下って、米子沢の源頭で水を汲む。これで水は一安心だ。稜線は草紅葉が始まっているが、このあたりの草原はまだ青々として、何種類かの花が咲いていた(名前はなんというのでしょう?)。

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米子沢源頭の花(1)

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米子沢源頭の花(2)

避難小屋に戻り、巻機山山頂を目指す。池塘の脇を通って、山頂への斜面に取り付く。周囲の木々は少し色付き始めていた。

少しの急登で稜線上の広場に到着。巻機山頂の標識があり、標高1967mと記されている。ここは明らかに一帯の最高点ではないが、一般には巻機山の山頂とされているようだ。登りはここまで、とベンチに腰掛けて大休憩しているパーティも多い。時間の余裕はたっぷりあるので、牛ヶ岳まで往復してみることにする。

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織姫ノ池から御機屋への登り

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御機屋(巻機山頂)

草原の中に池塘が点在する広い稜線を歩く。360度、展望を妨げるものはなく、とにかく気持ち良いの一言。巻機山の最高点には特に印になるようなものはなかった。

途中で分岐した朝日岳方面縦走路は、結構踏まれている印象だった。これも歩いてみたいコースのひとつ。右側(群馬県側利根川水系の源頭)は広大なササ原の緩い斜面となる。下津川山への稜線は残念ながらガスがかかって、途中までしか見えない。

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稜線上の池塘とニセ巻機

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牛ヶ岳(中央)への稜線

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朝日岳方面縦走路の分岐

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群馬県側利根川水系源頭の雪田

牛ヶ岳へは一旦、緩く下る。最後に僅かな登りで、三角点と山名標のある牛ヶ岳の山頂に出た。しかし、休憩するにはもう少し先に行った所の方が良い。ササ原の中の道を進むと牛ヶ岳の台形の山頂の北端に出て、丁度良い小平地がある。先客が5人程いたが、腰を下ろすスペースを見つけて、ここで大休憩にする。

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牛ヶ岳へのササ原の稜線

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牛ヶ岳山頂

牛ヶ岳からの眺めももちろん良く、特に越後三山の展望が良い。また、割引岳からここまで、U字に連なる巻機山の稜線も一望だ。牛ヶ岳から先の尾根は、ゆったりと裏巻機渓谷へ落ちて行く。裏巻機渓谷からの道も気になるコースだが、その入口には「地震の影響による落石や土砂崩れのため通行止め」との看板が出ていた。

まあ、それはともかく、まずは缶ビールを開け、風が強くて寒くなったので、長袖シャツの上にフリースを着込んで、昼食のラーメンを啜る。食べ終わる頃には、群馬県側から雲が押し寄せて来て、展望を包み隠してしまった。

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牛ヶ岳から割引岳

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牛ヶ岳から越後三山

下りは往路を戻る。桜坂駐車場を車で出る所で駐車料金500円をおじいさんに支払うついでに、最寄りのを教えて頂く。駐車場の下のキャンプ場に無料のシャワーがある他、R291の旭橋を渡った付近にあるらしいと伺って、後者に行ってみる。が、場所が良くわからなかったので(^^;)、六日町温泉の日帰り入浴施設「清流館」(1000円)で風呂に入って、帰桐した。


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