燧ヶ岳

天気:時々
メンバー:T
行程:御池 7:50 …広沢田代 8:35 …熊沢田代 9:25 …燧ヶ岳俎嵓(2346m) 10:45〜11:15 …御池 12:05

今年のGW第2弾は再び尾瀬へ。御池から登って燧ヶ岳から滑って戻るルートは、山スキーのスタンダード・コース。今年は十二分に雪があるので滑降が楽しみ。それと、滑った後の檜枝岐での温泉、名物の裁ちそばも楽しみだ。

R352の七入〜御池間は5/3から7:00〜18:00の時間開通なので、七入に7時頃到着するよう、桐生を車で2時頃出発する。R122→R121→R352と走るロングドライブだが、日の出が早まったこの時期、鬼怒川温泉あたりからは周囲の山岳景観が楽しめた。

7時少し前に七入に到着。行く手に白い燧ヶ岳が見える。ゲートが開くまで、無料の広い駐車場に車を停めて仮眠。他にも10台くらいの車が開通を待っている。

時間通りに開通したので、御池へ。御池の駐車場には車が沢山。前日からも入っているのかな。広い駐車場なので容量は余裕だ。あちこちで登山やスキーの準備中。通常の登山者とスキーヤーでは、後者がかなり多い。こちらもテレマークにシールを張って準備、出発する。


檜枝岐村七入から望む燧ヶ岳


御池の駐車場

はじめに広沢田代への急登がある。これを登ると平坦な雪原の広沢田代に出て、行く手に次の熊沢田代への登りが見える。一息入れて、登りにかかる。ここは結構急な斜面なので、シールでの登りはちょっと緊張した。

登りきると行く手に燧ヶ岳の頂上が無木立の斜面を見せて聳え、その斜面を登る人が黒い点のように続いている。あそこを登るのはしんどそうだなぁ。


広沢田代と次の熊沢田代への登り


熊沢田代から燧ヶ岳

林を抜けると、頂上への急な雪の斜面の登りとなる。シールでジグザグに登るが、雪がぐさぐさで傾斜も増したので、途中で板を外し、ザックの横に付けて直登する。振り返ると熊沢田代がもう下。向こうには会津駒の姿が見える。


燧ヶ岳頂上への急斜面を登る


熊沢田代と御池を振り返る
遠方は会津駒ヶ岳

頂上の肩に登り着き、最後に小さなピークを登ると、そこが三角点と石祠のある燧ヶ岳俎嵓山頂だ。突然、眼下に凍結した尾瀬沼の眺めが広がり、感動。となりの柴安嵓はすごく急な雪の斜面を纏っていて、誰かが危なっかしい体勢で降りようとしているところだった。燧ヶ岳の最高点は柴安嵓だが、これを見て今回は登頂をパス。まぁ、こちらのピークを踏めば、燧ヶ岳は登頂済ということにしても良いですよね。

天気は高曇りで、遠方は霞んでいるが、ビールを飲みながら至仏山や平ヶ岳、会津駒の眺めを楽しむ。頂上には続々と人が登って来て20人くらいになっただろうか。中には板を下から担いで登って来たかなり年配の方がいて、その健脚ぶりにはビックリ。


燧ヶ岳俎嵓山頂から尾瀬沼を俯瞰


俎嵓から柴安嵓
尾瀬ヶ原の向こうに至仏山が霞む

さて、いよいよ滑降である。シールをはずし、ワックスを塗ってスタート。頂上直下から一段下がって肩までちょっとトラバース。そこから真下に滑る。大勢の人が登ったり滑ったりしているので、雪面ががたがたしていて、一回こけてしまった。しかし、いいザラメだ。

遥か下の林との境界のところで一休みしているグループがいるのを発見。これはもうこけられませんよ。気合いを入れてそこまで一気に滑る。我ながらいい滑りが出来た。ギャラリーがいるとやっぱり気合いが入りますね。見ていた人からも、格好良かったですよ、と言われて大満足(^^)。しかし、単独行だと自分が滑っているところの写真が撮れないのは、大変残念。

熊沢田代からは標高差20mくらいの登り返しがあるので、これは右へ斜面をトラバース。あとは、林間、広沢田代、林間の滑走で御池に滑り着いた。

会心の滑りのあとは。檜枝岐の燧の湯へ(600円)。檜造りの新しい建物でほのかな硫黄の臭いのする温泉だ。周囲の山肌のブナの新緑と残雪を眺めながら露天風呂に入る。そのあと、まる屋で天もりそばを食べ(うまかった〜)、長い帰途の前に鋭気を補給して帰った。


頂上直下の斜面
林のところまで一気に滑った


燧の湯と周辺のブナの新緑、残雪